部首とは、漢字を構成する要素の中で、共通する一部分が集められたグループのことで、必ず一つの部首があり、漢字を分類・索引する際などに用いられる。
漢字の字体を左右や上下などで分解し、位置によって、
・偏(へん) :主に左側に位置する
・旁(つくり) :主に右側に位置する
・冠(かんむり):上側に位置する
・脚(あし) :下側に位置する
・構(かまえ) :外側に位置する
・垂(たれ) :上から左側に位置する
・繞(にょう) :左側から下に位置する
の七種に分けられ、
これを偏旁(へんぼう)、または偏旁冠脚(へんぼうかんきゃく)といい、この中から形の共通するものが振り分けられる。
ただ、分類の名前や分け方は正式なものはなく、編集する人によって異なるが、辞典ごとにそれほど差異はないようで、一般的な多くの辞典は中国の漢字字典である「康熙字典]をもとにしていることが多い。(康煕字典は214の部首があり、漢和辞典・漢字辞典の多くはこの分類に基づいている。)
また、部首が分類された最も古い漢字辞典は、「説文解字(せつもんかいじ)]という中国の漢字辞典で、西暦100年頃に許慎という人物によって作られた。
部首はその漢字の意味を示す部分が選ばれることが多いので、部首がわからないくても推測できる。
部首位置の例一覧▼
偏(へん)の部首(76)一覧▼
画数別の部首一覧▼