鉄筋名人(切寸集計.net版)のHELPVer 1.0


明細書作成

メニューの「明細書作成」を選択すると、下記の明細書作成用のフォームが表示され,入力したデータの径・定尺別に本数の集計と重量計算が行える。 集計された本数は[調整計算]にて「鉄筋名人(切寸集計タイプ2)」と同様の本数の調整が行える。 集計されたデータの明細書の印刷は[印刷]にて行う。
  1. 集計方法の選択
    1. 集計の条件、「同一径とサイズで再集計する」を選択する。 初期の選択状態は「使用環境設定」で設定された内容となっている。
    2. 分類のデータがある場合、「分類集計を行う」でどちらかを選択する。
  2. 明細書の作成
    1. 集計方法を確認後、[作成]をクリックする。
    2. 集計が完了すると、下記図のようにデータグリッド(集計データグリッドと略す)に集計された径別の本数・重量が表示される。
      初期状態とは異なり、データが有る対象の径だけが表示される。
    3. 分類集計を選択した場合は、下記図のようにリストボックスが操作可能となり、集計データグリッドの表示内容が切り替えられる。
      初期表示は、分類しない全てのデータを集計した「全てのデータ」が選択されている。
      分類名は「使用環境設定」で設定された名称が表示されるが、サンプルの例では設定されてないため自動的に「分類-?」に?の部分に番号(0:空白、1~5:対象の番号)が付与されている。
    4. 集計が完了すると、「調整計算」、「印刷」のボタンが使用可能となる。

調整計算

集計された本数を調整する[調整計算]をクリックすると、下記図のように調整計算用のフォーム(調整計算フォームと称す)が表示され、「鉄筋名人(切寸集計タイプ2)」と同様の集計した本数の調整が行える。 この調整計算を利用すれば、予備の確保や、在庫との調整などを行いたい場合などに便利である。 調整計算を終了する場合は[終了]をクリックすると調整計算フォームが閉じられる。
  1. 処理選択
    調整計算する方法は5種類用意されてて、処理方法は、
    ・一括/径別(%)指定
    ・径サイズ毎(%)/(本)/(算)
    の2つのグループに分かれる。
    1. 一括(%)指定は、全てを一括して%指定で調整する場合。
    2. 径別(%)指定は、径別に%指定で調整する場合。
    3. 径サイズ毎(%)は、指定した径のサイズ毎に%指定で調整する場合。
    4. 径サイズ毎(本)は、指定した径のサイズ毎に本数指定で調整する場合。
    5. 径サイズ毎(算)は、指定した径のサイズ毎に算術(+/-)指定で調整する場合。
  2. 一括/径別(%)指定
    このいずれかを選択した場合は、その後[実行]をクリックすると、下記図のように「一括/径別(%)指定」の場所が処理可能となる。
    1. 一括(%)指定の場合は、「変更値」だけの入力指定となっており、調整する値を%で指定する。
    2. 径別(%)指定の場合は。「径(D)」の指定が入力可能となっているので、まず径を指定した後に調整する値を%で指定する。
  3. 径サイズ毎(%)/(本)/(算)
    このいずれかを選択した場合は、下の「径(D)」の入力に調整する径を入力後[実行]をクリックすると、下記図のようにフォームの右側に「サイズ毎の調整」というデータグリッドが表示され、サイズ毎に本数の調整が可能となる。
    1. 「調整」の欄が入力可能場所で、↑・↓のキーで調整したいサイズの位置で調整値を入力する。
    2. 入力は選択した方法(%)/(本)/(算)となり、その方法にて変更された値が「変更値」の欄に表示され。
    3. 変更値を適用する場合は[適用]をクリックする、[適用]しない限り変更値は反映されない。
    4. 変更値をリセットしたい場合は[リセット]をクリックする。
    5. サイズ毎の調整を終了する場合は[終了]をクリックする。
  4. 調整値の表示
    調整された値は、下記図のように集計データグリッドの集計値の右側に「調整値」という欄が表示され、調整値の値が表示される。

印刷

集計された内容の明細書として印刷する[印刷]をクリックすると、下記図のように明細書印刷用のフォーム(明細書印刷フォームと称す)が表示される。 このフォームのタイトル部分に、現在の「通常使うプリンター」として設定されているプリンターの名称が表示されているので、使用するプリンターが異なる場合はこの「明細書印刷フォーム」を一度閉じ「通常使うプリンター」の設定を変更後に再度開く。(図の例では、「EPSON PX-402A」が通常使うプリンターとなっている。) 「使用環境設定」・「明細書1」の設定で「明細名」のデータを登録していないと印刷できない。初期状態では、「鉄筋使用明細」というサンプルの明細データが登録されているので、その内容を元に説明を行う。
  1. 印刷する明細名の選択
    明細名のリストボックスから使用する明細データを選択すると、設定された明細データを元に「印刷情報」の内容が表示さて、各内容の入力が可能となると共に印刷が行えるようになる。
    下記サンプルの鉄筋使用明細での説明。
    1. 見出しタイトル
      明細名で設定した「見出しタイトル」で、内容の変更等は出来ない。
    2. 発註元
      明細名で設定した「ラベル名称1」の名称が項目として表示され、その内容が入力可能となる。印刷しない場合は空白のままとする。その場合、項目名も印刷されない。
    3. 工事名
      明細名で設定した「ラベル名称2」の名称が項目として表示され、その内容が入力可能となる。印刷しない場合は空白のままとする。その場合、項目名も印刷されない。
    4. 搬入場所
      「使用環境設定」・「明細書2」の「項目に関する設定」の名称が項目として表示され、その内容が入力可能となる。印刷しない場合は空白のままとする。その場合、項目名も印刷されない。
      項目は設定できる3つ表示されるが、使用するチェックされている項目だけが表示される。
    5. 作成日・搬入日
      「使用環境設定」・「明細書2」の「日付に関する設定」の名称が項目として表示され、その日付の入力可能となる。
      サンプルではたまたま作業日となっているが、最初の日付は自動的に使用しているパソコンの現在の日付が表示される。
      日付に関しては必ず入力が必要で、年は2015年から指定可能で、月、日の合理性チェックも行われる。
      項目は設定できる3つ表示されるが、使用するチェックされている項目だけが表示される。
    6. 印刷データ
      ここで明細書を印刷する集計データの選択を行う。「調整値」は調整計算を行った場合にのみ選択が出来る。
    7. 印刷
      印刷する集計データの選択と、各項目の内容および日付を入力後に[印刷]のボタンをクリックする事で明細書の印刷が実行される。
      印刷は「使用環境設定」・「明細書2」で設定された、1ページに印刷する径の数と印刷する用紙サイズに基づいて行われる。
  2. 実際の印刷
    印刷が実行されると、印刷される内容を確認してから印刷するように下記図のような良く見慣れている「プレビューの印刷」のダイアログを表示するようになっている。
    プレビューは全体が見れるように縮小表示で2ページ分の内容を表示する設定となっているので、表示の倍率・表示ページ数を変更して確認後、何時も使用しているように印刷する場合は[プリンターのアイコン]をクリックする。印刷しない場合は[閉じる(C)]のボタンをクリックする。
    図の例は、横方向のA4縦で1ページに7つの径を印刷する設定で印刷されている。また「試用版」の状態なので中央に「サンプル印刷」の文字が印字されている。

印刷フォーマット

明細書の印刷のフォーマット(位置)は使用者が位置等を設定して調整できるようになっている。 使用する印刷フォーマットのファイル名(設定ファイルと称す)と内容は決められていて、誤ると正常に印刷が実行されないので、此処で説明した内容をよく理解して変更する必要がある。(変更された場合は、使用者の自己責任となります。)
  1. 設定用ファイル
    設定用ファイルはファイル構成の説明にもあるように、解凍したフォルダ内に2種類あり、使用する変更したいファイルの内容を「メモ帳」や一般の「テキストエデッタ」を使用して変更後上書き保存する。
    元のファイルを保存しておきたい場合は、別のフォルダにコピーするかファイル名を変更して保存しておく。
    1. printf1.pfd
      「使用環境設定」・「明細書2」の「印刷の方向」の「縦印刷」(A4用紙で縦印刷)用の設定ファイル
      名前と拡張子(pfd)は絶対に変更しない事。
    2. printf2.pfd
      「使用環境設定」・「明細書2」の「印刷の方向」の「横印刷」(B5用紙で横印刷)用の設定ファイル
      名前と拡張子(pfd)は絶対に変更しない事。
  2. 設定ファイル内容
    設定ファイルの文字コードは「UTF-8」で記述されており、各内容は以下のようになっている。
    1. print1.pfd
    2. font,メイリオ,10
      marg,10,10,15,15
      dout,0,70,20,7,0.5
      page,170,10
      mids,5,15
      sjyu,0,60
      lab1,0,20
      lab2,0,27
      kom1,0,45
      kom2,0,52
      kom3,0,59
      date1,180,20
      date2,180,27
      date3,180,34
      ccn,120,240
      ccb1n,100,244
      ccb1u,120,244
      ccb1a,120,248
      ccb1t,120,252
      ccb1f,120,256
      ccb2n,110,260
      ccb2u,120,260
      ccb2a,120,264
      ccb2t,120,270
      ccb2f,120,274
      
    3. print2.pfd
    4. font,メイリオ,10
      marg,15,15,10,10
      dout,0,70,15,7,0.5
      page,260,10
      mids,5,15
      sjyu,0,60
      lab1,0,20
      lab2,0,27
      kom1,0,45
      kom2,0,52
      kom3,0,59
      date1,200,20
      date2,200,27
      date3,200,34
      ccn,170,150
      ccb1n,160,154
      ccb1u,170,154
      ccb1a,170,158
      ccb1t,170,162
      ccb1f,170,166
      ccb2n,160,170
      ccb2u,170,170
      ccb2a,170,174
      ccb2t,170,178
      ccb2f,170,182
      
  3. 設定ファイルの構成
    上記ファイルのように、先頭に決められた名称の後、そのパラメーターがカンマ(,)で区切られている。
    名称毎にパラメーターの数も決められていてチェックされるため、パラメータの数を間違うとその設定は無効となる。
    名称毎の内容は以下のようになっている。
    名称対応内容パラメーター
    12345
    font印刷フォントフォント名サイズ(point)
    marg上下左右の余白上の余白下の余白左の余白右の余白
    dout明細表の設定X座標Y座標先頭部分の幅行の高さ文字印刷位置の調整値
    pageX座標Y座標
    mids見出しY座標フォントサイズ
    sjyu総重量X座標Y座標
    lab1ラベル12X座標Y座標
    lab2ラベル2X座標Y座標
    kom1項目1X座標Y座標
    kom2項目2X座標Y座標
    kom3項目3X座標Y座標
    date1日付1X座標Y座標
    date2日付2X座標Y座標
    date3日付3X座標Y座標
    ccn会社名X座標Y座標
    ccb1n場所名1X座標Y座標
    ccb1u場所名1郵便番号X座標Y座標
    ccb1a場所名1住所X座標Y座標
    ccb1t場所名1電話番号X座標Y座標
    ccb1f場所名1FAX番号X座標Y座標
    ccb2n場所名2X座標Y座標
    ccb2u場所名2郵便番号X座標Y座標
    ccb2a場所名2 住所X座標Y座標
    ccb2t場所名2電話番号X座標Y座標
    ccb2f場所名2FAX番号X座標Y座標

    1. フォント以外のパラメータの値は全て「㎜」の単位で、X・Y座標の(0,0)の位置は、上と左の余白サイズの位置となる。見本では、(15,10)の位置が(0,0)となる。
    2. フォント名とサイズはWordなどで設定している、

      の内容と同じで、フォント名はフォントファミリ名(図だとメイリオ)を指定する。フォントサイズも指定してる値はポイントとなので同じ値(図だと10)となる。
    3. 「明細表の設定」のパラメータ5の「文字印刷位置の調整値」は、Windowsにおけるフォントデザインが、

      のようになっていて、縦の位置を中央に合わせた場合、ベースラインが中央になるため、見た目では少し上の位置に表示されてるようになる。
      少し下げたりと調整する場合に此処で調整値を指定する。見本では0.5㎜下に下げていることになる。
    4. 「明細表の設定」のパラメータに、径の幅の指定がないのは、「使用環境設定」・「明細書2」の「印刷ページ」「1ページの印刷径数」で設定した値を元に、
      (用紙サイズ ー 左右の余白 - パラメータ1の先頭部分の幅)  / 1ページの印刷径数
      のように幅を計算して求め印刷している。
    5. 「見出し」にX座標の設定が無いのは、標題は自動的に中央に表示するようにしているためです。また、見出しの文字は黒枠で囲むようになってます。
    6. 見本の設定ファイルでは一応すべてを設定しているが、指定してても入力されたデータが無い(空白)場合は印刷されない。逆に、入力したデータが有っても設定ファイルで対応の名称の設定が無い場合は印刷されない。
    7. 明細書の印刷で必須の設定は、
      印刷フォント、上下左右の余白、明細表の設定
      この3つで、特に明細表の設定を誤ると最悪明細書の印字は行われない。
    8. 日付だけはX座標の位置を誤って設定して日付の内容を印刷した場合に、右余白からはみ出す場合は余白からはみ出さないようにX座標を補正している。
    9. 文字表示のX・Y座標の位置は、文字の左上となります。
    10. Y座標指定する場合に、設定したフォントサイズで高さの目安は、
      設定フォントサイズ(point) × (25.4 / 72)
      となります。見本のフォントサイズ10の場合だと約3.53㎜となる。

設定ファイル対応の印刷見本

「縦印刷」(A4用紙で縦印刷)の設定ファイル「printf1.pfd」にて、データも全て入力した状態で印刷した内容を示す。 点線の赤枠はmarg設定の余白。 日付のX座標がページよりも右なのに正常に表示されているのは、自動的に補正されている見本です。他を変更される場合は正確な値に変更してください。 住所の2段目表示と電話番号がかぶさって表示されているのは、ワザと設定してます。住所の2段目を入力している場合は1段目の下に表示するようにしてるため、その場合はこのようになり電話番号と被さってしまいます。2段目を使用する場合は、電話番号およびFAXのY座標を下にずらしてください。

設定ファイル応用

表示する位置が自由に設定できることで、特に「ユーザー情報」の中で記号や名称が表示される郵便番号・電話番号・FAX番号の3つ以外は、設定されている場合に内容が表示されるだけなので、場所名や住所の欄は特にその内容に執ることなく利用が可能である。 最初の住所の2段目が不要の場合は、その場所をメールアドレスとして利用する事も可能。 場所名も不要であれば、場所名も色々利用可能である。 但し、各項目の設定できる文字数の制限はある。 どのように使うかは利用者次第です。

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